校長からのメッセージ

ランチミーティング終了

 生徒との本年度ランチミーティングは本日で終了しました。振り返ると、この5年間ミーティングを続けてきたので、校長室で会話した生徒数は延べで相当の人数になります。大学進学後もメールをくれたり、会いに来てくれたりした学生は皆、嘗てランチミーティングで会話した生徒でした。校長の職務のなかで、唯一の生徒との接点になりました。

 始めた動機は、いまどきの高校生が何を考えているのか、池田高校の生徒とはどんな若者なのか、実態を知りたいと思ったのが端緒でした。そこで各クラス順番に校長室で一緒にお弁当を食べよう、と声をかけ、軌道に乗ってからは、クラブの部長や自治会役員生徒たちも順番に誘い、年間を通して昼休みの時間はなるべく生徒と過ごすようにしました。

 結果的には、学校生活や授業に関する生徒の要望を聞き、高校の満足度を確認しながら、学校の改善に活かすことが出来ました。また、アクティブラーニングやディベート、朝読書など新しい取組みに対する、率直な感想も聞くことができました。民間では、多くの企業が市場ニーズを探るため、「マーケティング」に取り組みますが、ランチミーティングは、学校における「マーケティング」の意味を持っていたことに、後で気づきました。

 それでも当初は、民間出身校長として、教員が知らない世界を生徒に伝えようと肩に力が入り、生徒の話しを聞くより、一人で講演してしまう(?)ことが多く、その後反省して双方向コミュニケーションに努めました。その時々で考えるテーマを選び(例えば、「海外を経験する意義とは」「不透明な時代を生きるには」「人に意見を伝えるには」等)、生徒の考えを聞いたうえで、式典等の訓話では話さない私自身の思いを伝えてきました。

 恐らく高校の校長が恒常的に生徒とランチミーティングを行った例は無いだろうと思いますが、何よりも、今後の私自身の貴重な思い出になると確信します。これまで参加してくれた生徒たちに心から感謝しています。

 校長 田子 一郎

メッセージ一覧